PML

 不動産ファンドが物件を購入する際に行われるデューデリジェンスにおいては、「PML」による評価を行います。

 
PMLとは、Probable Maximum Loss(予想最大損失)の略で、建物等の耐震性を評価する指標です。
 
これは、50年に10%の確率で発生(=475年に1回必ず発生)し、最大の損害を与える規模の地震によって被害を受けたとき、復旧するための費用が総建替え工事の何%を占めるかを算出したものです。
 
 PML(%) = 補修工事費 ÷ 総建て替え工事費 × 100
 
PMLは、対象となる建物が所在する場所の地震発生危険度や地盤の影響、当該建物の耐震性能を総合的に勘案して算出されます。
 
耐震性能の高い建物ほどPMLは低くなりますが、同じ耐震性能をもつ建物でも所在する場所によってPMLは異なることになります。
 
PMLが小さいほど地震による損失リスクが小さいと評価されます。
 
一般的には、PMLが15〜20%の場合には何らかのリスク低減措置を求められ、20%を超えると投資・融資不適格とされることが多いようです。
 
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